畳の歴史
畳の歴史は古く約1,300年前にさかのぼります。
奈良時代の「古事記」に菅畳・皮畳・絹畳などの記述がありコモやムシロ等を重ねて敷いていたと記されています。
現在の約6cmの厚さの畳になったのは平安時代。
身分の高い貴族や高官が寝床に使い、鎌倉・室町時代になると部屋全体に敷き詰めました。
庶民に畳が普及したのは江戸時代になってからでした。
畳の特性
- 断熱性に優れ夏は涼しく、冬は暖かい。
- 調湿作用に優れ高温多湿の日本に適している。
- 二酸化窒素を吸収してお部屋の空気を浄化してくれる。
- クッション性・吸音効果があり足音や振動を弱め、体への衝撃も和らげる。
- いぐさの香り・色は精神を安定させてくれる。
畳の種類と大きさ
名称 | サイズ 幅×丈×厚み |
---|---|
京間(本間) | 95.5×191.0×5.5cm(または6cm) |
中京間(三六間) | 91.0×182.0×5.5cm |
関東間・江戸間(五八間) | 88.0×176.0×5.5cm |
団地間(五六間) | 85.0×170.0×5.5cmくらい |
メーターモジュール | 100×200×5.5cm |
近年は畳へりの無い「半畳タイプ」のへり無し畳も人気です。
薄畳タイプ(厚さ約1.5cm)の製作も可能です。
茶室の炉や堀ゴタツのある和室などは用途に合った畳を別途製作します。
畳のお手入れ
お掃除は「ほうき」か「掃除機」で畳の目にそってホコリを杜ってください。
掃除機の場合は畳を傷めないように軽く触れる程度に。
「畳が汚れてきた!」と思ったら「酢水(1対1)」で硬く絞った雑巾で拭き十分に換気して乾かしてください。
畳を長持ちさせるためには
畳の上にジュータンを長い間敷いているとダニの発生原因となります。こまめに敷物を外してお掃除しましょう。
ホットカーペットの長期間の使用は畳の水分を失くし、「畳が枯れて」ボロボロになりますので注意しましょう。
畳は日焼しても呼吸しています。お天気の良い日はお部屋の換気をしましょう。
小まめな換気とお掃除が畳を長持ちさせ、お部屋を快適な空間にしてくれます。
畳の豆知識
安い中国産の畳表は国産に比べ水分量・畳表面の粘りが少ないので傷みが早いです。耐久性・色艶・見栄えは国産の畳表が最高です。何年も使える国産畳の方が絶対にお得ですよ。
畳表になるいぐさは7月初旬に刈り取ります。この後、水洗い・泥染め・乾燥・保管を経て心を込めて畳表に織り上げます。
昔は「畳替えは秋に」する人が多かったですがそれは日本の四季が影響していました。
しかし今は昔と違って建築技術の向上及び、高気密・高断熱のお部屋環境が増えてきましたので、現在は春夏秋冬のいつの季節でも畳工事を行っても問題はありません。